「深い心の苦しみ」を深く知ることでしか、光が差さない理由

「深い心の苦しみ」を深く知ることでしか、光が差さない理由
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「この苦しみ、いつまで続くんだろう」
「自分でも、なぜこんなにしんどいのか分からない」

そう感じるとき、僕たちはつい「早く消したい」「見ないようにしたい」と願ってしまいます。
でも僕は、自分の経験からはっきりと言えます。

「深い心の苦しみ」は、深く知ることでしか、本当の意味では軽くならなかった

しかもそれは、今日・明日で終わるような小さな作業ではなく、
長期戦で向き合わざるを得ないほど壮大なテーマでした。


目次

なぜ「深い心の苦しみ」は、簡単には消えないのか

心の奥にこびりついているような苦しみは、たいていの場合、

  • 長い年月
  • 複雑な人間関係
  • 繰り返されるパターン

そういったものが絡み合ってできています。

ガスライティングやDARVO、スケープゴート、カルト的な支配や信念操作――
こうした言葉でようやく説明できるような経験が、
「自分の中で何十年も放置されてきた結果」として、
よく分からない生きづらさになって残っていることもあります。

だからこそ、

心の深い苦しみが、1日2日でサッと消えるような「魔法」は存在しない

というのが、僕の正直な実感です。


「深く知る」とは、優しく眺めることではない

ここで言う「深く知る」は、
ただ「自分を優しく見つめましょう」といった意味ではありません。

  • 何が起きていたのか
  • そこにどんな力関係や構造があったのか
  • 自分は何を感じ、何を諦め、どんな思い込みを抱え込んだのか

こうしたことを、できるだけ正確に、残酷なほどリアルに見ていくことです。

そのプロセスは、正直つらいです。
でも、そこを避け続ける限り、

苦しみには光が当たらず、「よく分からないモヤモヤ」として心に居座り続ける

という状態から抜け出せません。


僕は「書くこと」でしか、深く知ることができなかった

ここからは、僕自身の話です。

僕の場合、

「深い心の苦しみ」を深く知るための方法は、書くことしかなかった

と言っていいくらいです。

いろんな方法を試しました。

  • 頭の中でひたすら考え続ける
  • 誰かに話してみる
  • 一時的に気がまぎれることに逃げる

でも、どれも「その場しのぎ」以上にはなりませんでした。
頭の中だけで考えると、

  • 思考が堂々巡りする
  • 昨日考えたことを忘れてしまう
  • そのときの感情に全部上書きされてしまう

結局、「深く知る」レベルまでたどり着けないのです。


なぜ「書くこと」なのか

僕が、なぜここまで「書くこと」にこだわるのか。
理由はいくつもあります。

① 続けられるから、深く掘れる

頭の中だけで、毎日、長期間、自分の心を掘り下げ続けるのは、ほぼ不可能です。
人間の集中力も、記憶も、感情も、そんなに安定していないからです。

でも、「書くこと」なら違います。

  • 昨日の続きから書ける
  • 前に書いたものを読み返してつなげられる
  • 思考や感情の“歴史”をたどれる

つまり、

書くことでしか、「長期的に掘り下げ続ける」ということが現実的にならなかった

という感覚があります。

② 外に出すことで、やっと「対象」として見られる

頭の中にあるだけの苦しみは、
自分とべったりくっついていて、距離がゼロです。

でも、文字として外に書き出すと、

  • 自分の言葉を「読む自分」が現れる
  • 「あ、ここで自分は自分を責めているな」など、メタ的に見られる
  • 感情と事実を少しずつ分けて整理できる

こうして、ようやく自分の苦しみを「対象」として扱えるようになっていきます。

③ 書き続けるうちに、構造が見えてくる

最初はただの愚痴や叫びのような文章でも、
書き続けていくと、少しずつ変化が生まれます。

  • 似たパターンの繰り返しに気づく
  • 「あのときのあの言葉」が今の自分にどう影響しているか見えてくる
  • 権力関係や支配構造の「見取り図」ができてくる

この「構造が見えてくる」という感覚こそが、
僕にとっての**「深く知る」= 光が差し始める瞬間**でした。


いろんな方法を試してもダメだった。書くことでだけ、少しずつ減っていった

正直に言うと、僕は他にもたくさん試しました。

  • ポジティブ思考
  • 一時的に気持ちが楽になるテクニック
  • 「忘れる」「水に流す」系の発想

その場では楽になったように見えても、
根っこの「深い心の苦しみ」は、ほとんど動かなかった。

でも、書いて、書いて、また書いて

  • 自分の過去を書き出し
  • そこにあった構造やパターンを言語化し
  • 何度も読み返しては新しい意味づけを試していく

この地道な積み重ねだけが、
僕の中の苦しみを「少しずつ減らす」方向に動かしてくれました。

僕の「深い心の苦しみ」は、書くことでしか減らなかった。
消えたというより、「理解されることで形を変えていった」と言った方が近いかもしれません。


「深い心の苦しみ」を深く知るために、今日からできる小さな一歩

最後に、「じゃあ何をすればいいの?」という人に向けて、
ごくシンプルな提案だけ書いておきます。

  1. ノート or デジタルでもいいので「心のノート」を1冊用意する
  2. 毎日じゃなくてもいいから、「今いちばん苦しいこと」を数行でも書く
  3. できれば日付をつけて、後から読み返せるようにしておく
  4. 余裕が出てきたら、「過去の出来事」と「そのときの感情」も少しずつ書いてみる

ポイントは、

「うまく書こうとしない」
「きれいにまとめようとしない」

ということです。
とにかく外に出す・続ける・後からつなげる
それだけで、少しずつ「深く知る」方向に進んでいきます。


まとめ:光は、理解の中から差し込んでくる

「深い心の苦しみ」を深く知ることは、とても地味で、時間のかかるプロセスです。
でも、それを飛ばして「早く楽になりたい」と願うほど、
苦しみは形を変えながら、何度でも戻ってきました。

僕は、自分自身の経験からこう感じています。

深い心の苦しみは、
深く知ることでしか、本当の意味で光が差してこない。
そしてその「深く知る」という行為を、現実的に続けさせてくれたのが「書くこと」だった。

もし今、言葉にならない苦しみの中にいるなら、
完璧じゃなくていいので、今日の気持ちを数行だけ、どこかに書いてみてください。

そこから先の「続きを書ける自分」が、
きっと少しずつ、あなた自身の中に育っていくはずです。

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